空間デザイン機構 第3回 KU/KANシンポジウム
KU/KANシンポジウムの三回目は今回から会場を東京大学からアップルストアGINZAに移し、初の外国人キーノート/グエナエル・ニコラ氏とコンセプター/坂井直樹氏の対談形式。(以下文中敬称略)今回のシンポジウムを通じて、坂井による人間像を中心に、デザイナー「グエナエル・ニコラ論」を講じた。そしてニコラが語る自作(論)によって「空間デザインと異文化コミュニケーション」そして自分の「現在」を語った。ふたりの17年に及ぶ交流を通じて初めての公式対談であった。
坂井はニコラの来日時から成長を見守り続け、自らコンセプターとしてプロジェクトを協働してきた証人でありメンター(師)である。
そしてニコラはプロダクトや化粧品のプロデュース、パッケージデザイン、グラフィックやロゴデザインまで、領域をクロスオーバーさせて異文化のぶつかり合いのなかに本質を浮かび上がらせ、常に新しい世界を表現する未来の予言者と目されているデザイナー。フランス生まれのニコラは、日本文化というよりも、東京そのものに興味があり来日した。はじめて東京の街に来た時、そこにあふれるものたちのデザイン性の中に「未来感覚」があると察知した。デザインとは、未来を考えること。今でも東京はデザインの最高の舞台であると考えている。
未来(的)デザインは3つの基準から生み出される。「アイコニック(iconic=図像的)」「インヴィジブル(invisible=不可視)」「インタラクティブ(interactive=双方向)」そしてこの3のファクターはエンドレスな循環であると言う。だから自分でゴールを捜さなくてはならない。しかも、ようやく見つけたゴールが、実はスタートだったという場合も多い。だから、試行を重ねてゆくほどにアイデアが深くなるし、勉強すればするほど、可能性も広がる。ストップをかけるのは、自己基準しかいない。それがデザインの面白いところだと語るニコラ。日本の本質的な魅力は異文化とのぶつかり合いのなかから生み出される。ふたりの異文化視点から生まれる、独自の発想力に、あふれた未来を発見するヒントが感じられた100分の対談であった。

空間デザイン機構 第3回 KU/KANシンポジウム 開催概要 開催概要PDFファイル
開催日時
平成22年3月13日(土) 午後3:00〜5:00
会場 銀座アップルストア 3Fシアター
聴講無料 先着100名
出演者 エナエル・ニコラ(有限会社キュリオシティ代表)
坂井直樹(コンセプター 慶応大学教授)
主催 他 主催 : 空間デザイン機構(DDA/JCD/SDA/NDF)
後援 : 株式会社丹青社、株式会社乃村工藝社、ジャパンデザインネット(JDN)
協力 : 株式会社六耀社
お申込方法 下記より、オンラインにてお申込ください。(JDN運営のデザイングッズのオンラインショップcainaの決裁システムを使用しています。)お申込後、お申込完了メールにて受講番号を送付させていただきますので、メールをプリントアウトいただくか、受講番号を当日の受付でお知らせください。
お問合せ先 kukan@japandesign.ne.jp
空間デザイン機構 第3回 KU/KANシンポジウム 当日スケジュール
午後3時00分〜 映像プレゼンテーション
グエナエル・ニコラ、坂井直樹
午後3時10分〜
3時20分
オープニングトーク
飯島直樹(空間デザイン機構理事長)
午後3時20分〜
5時00分
対談「空間デザインと異文化コミュニケーション」
グエナエル・ニコラ×坂井直樹対談
参加お申込は締め切りました。
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出演者プロフィール
グエナエル・ニコラ
デザイナー/有限会社キュリオシティ代表

1966年フランス生まれ。パリE.S.A.G.でインテリアデザイン、ロンドンのRCAでプロダクトデザインを学んだ後、91年来日。フリーランスで活動する中で坂井直樹氏と多くのコラボレーションを行う。98年、自身のデザインスタジオ「キュリオシティ」を設立。建築、空間デザインから、プロダクト、パッケージデザインまでシームレスに活動。代表作に、「C−1」(建築)、ユニクロ新宿西口店、銀座店(ファサード&内装)、ANAクラウンプラザ大阪(ロビー、レストラン)、レクサスRXミュージアム(イベント)、「LIGHT-LIGHT」(エキシビション)など。
レクサスRXミュージアム

坂井直樹(さかいなおき)
プロダクトデザイナー/慶應義塾大学SFC 教授

1947年、京都市に生まれる。66年、京都市立芸術大学デザイン学科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立しTattooT-shirt(刺青プリントTシャツ)を売り、大ヒットする。87年、日産「Be-1」、89年には同じく「PAO」を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。88年にはこれまでのカメラの概念を覆すオリンパス「O-Product」を発表、95年、MoMAの企画展に招待出品しその後永久保存となる。04年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立以降、auのコンセプトモデル「MACHINA」や「HEXAGON」をはじめとし、数多くのプロダクトを手がける。2007年より慶應義塾大学SFC教授に就任

飯島直樹(いいじまなおき)
空間デザイン機構 理事長

1949年 埼玉県生まれ
1972年 武蔵野美術大学造形学部産業デザイン科 工芸工業デザイン専攻卒業
1972-74年 株式会社 西武百貨店
1976-85年 スーパーポテト
1985年 飯島直樹デザイン室設立
1987年 JCDデザインアワード 入選(EX JUN神戸)
1995年 JCDデザインアワード 奨励賞(資生堂コスメティックガーデン C)
1997年 JCDデザインアワード 奨励賞(マルハンパチンコタワー)
1999年 JCDデザインアワード 優秀賞(5S ニューヨーク)
2000年 JCDデザインアワード 優秀賞(美容室アフロート)
2001年 JCDデザインアワード 優秀賞(新文芸坐)
2004年 BEST STORE OF THE YEAR 2004 海外特別賞(ブルーポンド)
2004年 (社)日本商環境設計家協会理事長に就任。 2008年 空間デザイン機構理事長に就任。
飯島直樹